昨日、Amelia(アメリア)に入会したPJHの村上です!
Amelia(アメリア)とは、翻訳情報提供メディアで日本で最大の媒体です。
ここでは、翻訳の求人やスキルアップの機会提供・その他コンテストが行われており、翻訳業界をけん引していく一翼を担っています。
私も求職機会の拡大や情報収集、そしてTOEICの団体受験割引を目当てに入会してみました。
さて、今回は久々のコラムを書いていきます!
テーマは、「翻訳家が機械翻訳を使うのは邪道か?」です。なかなか面白そうなお題ですよね💦
機械翻訳と言えば、お馴染みのGoogle翻訳や、Wordに備え付けのエディター機能での翻訳、そしてDeepLなどが挙げられます。みなさんも上記のいずれかを使ったことがあるのではないでしょうか??
機械翻訳に関しては、以前にもこちらの記事で言及させて頂きました。その中で、私は「機械翻訳は翻訳家の仕事を減らすことはあっても、一掃はしないと考えています。」と結論付けましたね。実際問題、機械翻訳やAI翻訳が出てきたことにより、業界革新が起こり、機械翻訳を利用して価格を下げたり納期を早くしたりと様々な変化や新しいサービスが台頭してきています。
このように、生物の進化のように業界の在り方も技術革新に比例して変わりつつあります。翻訳者の中でも機械翻訳に関する捉え方は二分しているようで、ある人は脅威に感じたり、またある人はそれを上手く使って生き延びたりと様々です。
私なりの持論を述べると、翻訳者が機械翻訳を使うのは邪道ではないと思います。何か良い例えがないかと考えていたのですが、散歩してる時にふと思い浮かびました。
皆さんは家事をしたことがありますか? 1人暮らしや主婦の方、また単身赴任中の方も何かしらの家事はすると思います。主に、炊事・洗濯・掃除などですよね!
その中でも「洗濯」について見ていきましょう。昔は洗濯をするには、洗濯板と石鹸を使ってゴシゴシ洗っていましたよね。いくらかの重労働だったと思います。しかし、今は洗濯機という一度ボタンを押せば濯ぎや脱水までやってくれる優れた機械があります。これもまた技術革新の賜物です。今の時代は、誰しもが洗濯機を使っていると思います。「家事をする癖に、洗濯機を使って楽しようなんて甘えだ!!」なんて言う人はいるでしょうか?(いや、いないと思います)
これと同じで、便利な機械が出てきたら使ってみるのも悪くはないと思います。他方、プロのクリーニング屋さんはと言うと、この方々も洗濯機を使っていますよね。もちろん、家庭用の洗濯機とは比べ物にならないぐらい業務用のプロ仕様の機会をどこのクリーニング屋さんも工場も導入していると思います。
こうした例を挙げて考察してみても、翻訳家が機械翻訳やAI翻訳を使うのは、何の恥でもないのではないでしょうか? プロの翻訳家は、プロ仕様の高機能且つ高価な機械翻訳を使っても良いと思います。現に、CATツールと呼ばれる翻訳支援ツールを使っているのが業界の主流ですから。例えば、TradosやMemsource、MemoQなどが挙げられます。これらのツールは、7万~10万超と凄まじく高い値段設定ですが💦
このような翻訳支援ツールが既にあるのに、今更機械翻訳やAI翻訳を使うな!というのは、一貫性がないというか矛盾している気もします。もちろん、文芸翻訳のような繊細な翻訳が求められる場面では向かないということもありますよ。要は、適材適所ですよね!
こうしたことから、翻訳家が機械翻訳を使うのは、邪道でも恥でもないと考えます。人間と機械が上手く利用して支えあうことで、最高の品質の訳文が出来るのではないでしょうか? 大事なのは、お客様が納得する訳文を納品できるかどうかです。
今回のコラムはいかがでしたか? 何かご意見や感想などありましたら、コメント欄にてご記入ください⇩
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それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!
2022年7月19日
PJH代表 村上公平